Blender を触り始めて、最初に「?」となったのが、3D cursorである。
オブジェクトを追加する時に、このカーソルを起点にして追加されたり、オブジェクトの回転時にカーソルを起点にする、といったことができる。
今日はこの3D Cursor の基本操作とよくぶち当たる問題をメモっておく。
3D Cursorの移動方法
1. Shift + 右クリックでドラッグ
自由に動かすことができるが、自由すぎるので正面や横などにビューを固定してからやったほうがよい。思わぬ場所に設置してしまう。
2. Viewportを使う
Nキーを押すと右側に出てくるメニュー(Viewport)を使って3Dカーソルを動かす方法。数字を決め打ちできるので、楽。
3. スナップツールを使う
これは便利なのでショートカットを是非覚えたい。
まず、カーソルが変なところにある状態。カーソルを持っていきたいオブジェクトを選択する。
ここでShift + Sを押すと、Snapオプションが出てくる。
たくさん選択肢があるが、今回はCursor to Selectedを選択する。すると選択したオブジェクトの中心に3D Cursorが設定される。
上の例ではオブジェクトモードで選択したので、オブジェクトの中心になったが、エディットモードでエッジや頂点などを選択した状態でスナップすると、選択した頂点に3D Cursorを置くこともできる。
Origin Point
3D Cursorの用途でもあり注意すべき点、というより混乱しやすいポイントとして、Origin pointというものがある。
LocationやRotationをいじる時に、XやYに数字を入れて正確に動かしたはずなのに、思ったのと違う動きをするときがある。
こういう時は、Origin Pointが正しく設定されているか確認する。
簡単なオブジェクトで座標をずらしてみながら、例を上げてみる。
まず、一番ニュートラルな状態。オブジェクトも3D Cursorも中心にある。
前段で解説したように、Edit Modeで適当な頂点を選択、Shift + SでSnapオプションを出し、Cursor to Selectedを選択して3D Cursorを選択した頂点に変更する。
ここで注目してほしいのは、3D CursorのLocationである。
NキーでViewportを出してみると、3D Cursorの位置が動いている。
現在、オブジェクトの真ん中に見えるオレンジの点がOrigin Pointになっており、3D CursorはOrigin Pointからこれだけずれたということ。
ここでObject Modeに戻り、メニューのObject > Set Origin > Origin to 3D Cursor を選択する。
オブジェクトを選択した状態でプロパティを見てみると、Locationが3D Cursorと同じだけずれているのがわかる。これはオブジェクトの基準点が、現在の3D Cursorの位置にずれたからである。
また、3D Cursorのあった場所に基準点が移動したが、3D Cursorに基準点が固定されたわけではないので注意。試しにオブジェクトのLocationをすべて0にしてみると、3D Cursor の位置は変わらず、Origin Pointに設定した頂点が、センターっぽいところにくる。
Origin Pointをオブジェクトのセンターへ戻す方法
Origin Pointをオブジェクトのセンターへ戻す方法だが、Set OriginからOrigin to 3D Cursor を選択すると戻る。前述したObjectのメニューは、オブジェクトを選択したままでも出すことができる。
まとめ
Origin Pointと3D Cursorはちょっと混乱しがちだが、マスターすれば使いでのあるツールだと思う。
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